会長あいさつ


私は、2013年(平成25年)2月2日、咸臨丸子孫の会第15回総会において第3代会長に選出され、以来、その重責を果たすべく努力を続けております。

私の先祖は、咸臨丸太平洋横断時の塩飽水主・大熊實次郎の兄・岩吉で、私はその玄孫にあたります。私が入会した当時、塩飽水夫の子孫の会員は2名だけでした。2004年に会の幹事(西日本地区担当)になって以来、水夫の子孫さがしや資料の発掘に力を注いでまいりました。また、2010年には、横須賀市で開催された万延元年遣米使節150周年記念式典・講演会の実行委員長を務め、咸臨丸のみならず遣米使節のご子孫の発見や協力にも意を尽くしてまいりました。

2014年には、咸臨丸子孫の会も発足以来20周年をむかえ、20年の歩みをまとめた記念誌の刊行(非売品)や、小笠原訪問、神戸海軍操練所150周年記念式典・航海など、さまざまな形で20周年を祝うことができました。

咸臨丸子孫の会では子孫や関係者が集い、親睦をはかるとともに、史実を正しく伝えることを目的として活動してきましたが、最近の新しい発見や事実の解明には、多くの人たちの直接の生の言葉や文章が、そのきっかけになっています。各子孫の家系や地域では、大きな発見や歴史の見落としがまだまだ沢山あると思われます。そのようなことを良い形で発掘するのも、これからの活動の一つと思っております。

これからも会員とともに、より充実した会をめざして進んでいきたいと思っております。

藤本増夫

会長プロフィール
藤元会長

藤本増夫

塩飽本島(香川県丸亀市)生まれ。咸臨丸渡米時の鉄砲方水主小頭・楫取賄方、大熊実次郎(實治朗)の兄岩吉の玄孫。2013(平成25)年から第3代会長をつとめる。木造ヨットの船長、弁財船を復元した菱垣廻船浪華丸の実験航海乗組員、障害者セーリングSailability Osaka 代表世話人など海の活動に情熱を注ぐ。
大阪市在住